ペルシア戦争では、ギリシャとペルシアの両軍が様々な武器や兵器を使用して戦った。これらの装備は戦術にも影響を与え、それぞれの軍隊の特徴を体現していた。本記事では、ペルシア戦争で使用された主要な武器や兵器について調べた結果を以下にまとめていく。
ギリシャ軍の主力を構成したのは、ホプリタイ(重装歩兵)である。彼らは大きな丸盾(アスピス)と長槍(ドーリ)、短剣を装備し、厚い胸当てと兜で身を固めていた。特にファランクス陣形を組むことで、ホプリタイは一体となって敵に立ち向かい、その堅固な防御と突撃力で威力を発揮した。また、弓兵や軽装歩兵も戦術の一部として使用された。
アスピスは、ホプリタイが使用した大きな丸盾であり、ファランクス陣形を形成する際に重要な役割を果たした。この盾は、敵の攻撃を防ぎつつ、前進する際の防護壁として機能した。
ペルシア軍は、多民族から成る大規模な軍隊であり、その装備も多様であった。ペルシアの兵士たちは軽装甲を特徴とし、主に短弓や短槍、短剣を装備していた。ペルシア軍の戦術は機動力を重視し、弓兵による遠距離からの攻撃を得意としていた。
ペルシア軍の弓兵は、高い技術を持ち、遠距離からの精密な射撃を行った。また、ペルシア軍の騎兵隊は戦場での迅速な移動と攻撃を可能にし、戦闘の初期段階で敵を撹乱する役割を担った。
ペルシア戦争では、サラミスの海戦などの重要な海戦が行われた。ギリシャ軍は主に三段櫂船(トリエレス)を使用し、その機動力と衝角(ラム)による体当たり攻撃でペルシア艦隊に少なくない打撃を与えた。一方、ペルシアの海軍は大型の戦船を使用し、多くの兵士を乗せて戦ったが、狭い海峡での機動に苦戦した。
三段櫂船は、三列の櫂を持つギリシャ軍の主力戦艦である。素早い動きと衝角による攻撃が特徴で、敵船を破壊するために効果的に使用された。